既存住宅売買の際の安全・安心のお手伝い「フェニーチェパック」のおすすめ
既存住宅の現状と流動化
戦後の高度経済成長社会を経て、我が国では住宅不足から十分な住宅ストック(量的な充足)を持つ時代へと変化してきました。また、昨今マスコミを賑わし、注目を集めている人口減少社会への変化も伴い、住宅ストックから住宅余り、空き家などの問題が顕在化しつつあります。
住宅ストックは、私たちにとって重要な資産でありますが、その質・流通状況をみると、国際的にはまだまだ有効に活用されているとは言いがたい状況にあり、この住宅ストック、既存住宅の流動化が今後の社会の大きな課題となってきました。
従来我が国では、既存(中古)住宅の取引時において、個別の住宅の履歴、性能、状態等にかかわらず、一律に築後20~25年程度で、その建物の市場価値をゼロと見なすのが慣行となっていました。また、築後その建物の価値や性能を向上させるための改修やリフォーム、メンテンナンスをされていても、その価値が評価されることがありませんでした。
このような状況もあり、我が国では既存住宅の流動化がなかなか進まず、新築住宅中心の社会となっていたのです。
しかし、前述の通り、既存住宅の質の向上・流動化は、今後の社会の大きな課題のひとつとなってきたことは間違いなく、国においても2020年(平成32年)までに市場規模を倍増させるための中古住宅・リフォームトータルプランが示されるなど、社会全体が新築住宅中心から既存住宅の流動化へ大きく舵を切りはじめています。
このような社会的変化を受けて、兵庫県では、当会を含め建築・不動産の流通に関わる団体が結集し「兵庫既存住宅活性化協議会」を設立し、既存住宅に係る安全と安心の提供により、その流動化と活性化を推進する取り組みをはじめました。
そこで、消費者の皆様にご提供させていただくツールとして「フェニーチェパック」を開発し、ご案内させていただいております。
安全と安心のお手伝いをさせていただく「フェニーチェパック」
「フェニーチェパック」とは、既存(中古)住宅の売買をされる際にご利用いただくことが可能な安全と安心を得るための基本的なツールで、ワンストップでのご利用が可能です。
基本となる「フェニーチェパック基本プラン」に加え、耐震診断業務(オプション)などを一度の検査で実施することも可能となっており、消費者の皆様の利便性の向上にも寄与しております。
- かし保険の適合現場検査
住宅瑕疵担保責任賠償保険法人の基準に基づいた検査を実施。この基準に適合すれば、売買対象住宅に、最大5年間、1,000万円までのかし補償を付保することができます。 - フラット35適合性判定現場検査
長期固定金利住宅ローンフラット35の適合判定現場検査を同時に実施できます。 - しろあり点検
床下に入り、しろありの被害状況有無を確認します。
- 住宅購入、各種制度、ローン等に精通したアドバイザーがお手伝い。
- 既存住宅現況検査・耐震診断等に強い建築士による建物調査を実施。
- 不動産、建築関連の公的な団体が運営。
- 49,800円(税別)という低価格を実現(延床面積125m2未満)。
フェニーチェパックのご利用に関するお問い合せは
フェニーチェパックのご利用に関するお問いわせは、一般社団法人すまいの未来研究機構までお問い合わせ下さい。
インスペクター(検査員)の養成について
本会では、フェニーチェパック事業の中核をなす既存住宅の現況検査業務、フラット35適合性判定業務、耐震診断業務等を担うインスペクター(検査員)の養成を行っております。
本事業におけるインスペクター(検査員)は、すべて本会会員である建築士事務所に所属する建築士であり、その他定められた資格を持ち、かつ既存住宅インスペクター講習を受講し登録を受けたものです。
法定団体である本会会員事務所所属の専門知識を持った建築士がお客様の大切な建物のインスペクション(建物検査)を中立的な立場から公平に行います。