建築に関するQ&A【補修・調査について】質問(2)

補修・調査について

質問(2)

最近家を建てたが、壁や、天井にヒビ割れが生じたり、窓が開かなくなったりした。業者に手直し工事を依頼したが、不安なので専門の建築士に調査をお願いしたい。

回答

木造住宅の場合構造体や仕上げ材にひび割れが生じる原因は、建物の不同沈下に起因する構造上の不具合、または木材や仕上げ材の乾燥収縮に起因するもの等の原因が考えられます。

阪神大震災以降木造住宅であっても基礎の設計に際しスエーデン式簡易サウンディング調査を行うのが一般的となってきました。建物の不同沈下による場合は、地盤調査のデータの把握や基礎コンクリートのクラック(ひび割れ)の度合い等の目視調査によりある程度原因が確定出来ます。

構造材や造作材が原因である場合は、構造体(梁、柱)のメンバーに問題がある場合、あるいは木材の含水率が多い場合の乾燥収縮に起因するもの等が考えられます。木材の含水率に関しては、かつてのように材料が伐採されてから充分に自然乾燥させる事がコスト的に難しく、人工で乾燥させることが多くなっていることも含水率が高くなる場合の一つです。 いずれにせよ床下や天井裏を確認し、地質調査の報告書等を参考にしてクラック(ひび割れ)の原因を検証したうえで適切な手直し工事をする必要があります。第三者の専門家に適切な調査を依頼する事をお勧めします。

具体的には、当協会に「有料申込書」を提出していただければ、当会会員の建築士が調査にお伺いします。

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